リモートワークを最大限に活用してoneチームを結成
株式会社YAY 代表取締役社長 薬師寺 悠木様
ご依頼業務:データ入力
■業務内容
モール型ECサイトに出品されている商品データを、ユーザビリティ向上のためにデータ整備および改善する業務です。オンラインショッピングで起こりがちなサイズ違いや色味違いなどによる返品やクレームを無くすために必要なサービスです。
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■依頼のきっかけ
株式会社YAY(以下YAY)は多くの外部パートナーと協力し様々な業務を進めています。立科町テレワークセンターに依頼している業務はYAYの取引先から、データ入力を得意とする組織を探していると相談があったのが始まりです。最も重要なポイントは、単にデータ入力ができる個人の集まりではなく、長期的な計画のもと、組織として機能する体制を”共に”創ることが前提として求められていました。
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■業務課題
データ入力業務はアウトソーシング専門の会社や派遣会社に声をかけることが多いですが、ある一定の受注規模でありリモートワーク主体となる昨今においては、チーム形成が難しいことが課題として挙げられます。多くのプロジェクトメンバーに対してそれぞれ指示や相談を受ける「1対多数」のコミュニケーションスタイルとなり発注側の負荷が大きくなります。
データ入力などの案件は一人で黙々進めるイメージもあるかと思いますが、幅広い商品のカテゴリーに加えて、その品数が多いデータ整備業務においては、個人よりチームで機能することがとても大切な要素です。疑問や要確認事項を適宜すり合わせながら進めますので、チーム内で交わされるコミュニケーションやお互いの信頼構築という点が重要なことだと考えています。そうすることでデータの品質を担保することに繋がり、スキルにムラのない組織ができていくわけです。立ち上げ当初、データ整備仕様に長けている方がいたことも大きな理由で、その方に対し集中的に育成、今ではチームをけん引する中心的存在です。
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■業務依頼までの経緯
依頼を受けたときには、ゼロベースでのスタートでした。そもそも、YAY は社員がおらず、個人事業主の方々とチームを作るところから行っていますので、今回も同様にどうしたら“長期的な体制”を作り、どのようにしたら“メンバーを増員できるのか”を考えていました。
しばらく考えた結果、別の案件でお付き合いがあった立科町テレワークセンターに相談しました。現在依頼できる状況にあるのかどうか、増員前提で依頼することができるのかをディレクターとじっくり話し合いました。
核となる人材が必須であると同時に、メンバー同士のコミュニケーションをいかして日々アップデートされる情報を確実にキャッチアップし伝達することがポイントであることを共通の認識として持てたことで業務を依頼するに至りました。
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■選定ポイント
個人事業主として活動している一方で帰属意識を持ち合わせている一面があり、チームプレーが期待できたところにあります。立ち上げ当初参加した住民ワーカーを育成し、人数が増えた際にはこれまでの知見をいかしスムーズに二次展開させることができます。とは言え、新たらしくメンバーにくわったばかりは不安がつきもの。リモートで進めるまではリーダーと対面で業務を進めていて、その場で質問できる環境整え効率よくスキル移管します。リモートワークで陥りがちなコミュニケーション不足を地域のつながりで解消したケースだと思います。
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■感想
10年前に始めたYAYの働き方はコロナの感染拡大によって様変わりした今の働き方と同じく、働く場所に働き手を集める方法から働き手のいる場所に仕事を分散させる枠組みが確立してきました。個人事業主が集まる立科のテレワーカーとの協働はそうした新しいビジネスモデルにあっていると思います。個人の集まりの中にも適度な距離で関係性を築きアジリティの高いチームへ徐々に成長しています。
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